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自分の強みに目を向けたければ、他者の強みに目をむける

前回まで、自分の強みに目を向けることが大事だということを書いてきました。

今回は、他者の強みに目を向けることと、それが自分にどんな影響を与え得るかについて書いてみます。

自分に向ける目=他者に向ける目

どんなことでも、自分で自分をどう見ているかが、自分が世の中をどう見ているかに反映されます。

具体的には、自分の強みに目を向ける意識が強ければ強いほど、他者の強みに自然と意識が向くようになります。

そして同時に、他者の強みに目を向ける意識が強ければ強いほど、自分の強みにも意識が向くようになります。

だから、どちらからやっても良いのです。

この記事を読んでくださっている方の多くは、きっとどちらかと言えば自分の弱みに目を向けがちで、自己肯定感があまり高くない方だと思います。

そういう方の中には、他者の強みを見てただただ羨ましく思っているか、その人の強みを、むしろそういうところがあるからこそのその人の弱みとして捉え、否定的に見ているかのどちらかだと思います。

そして、特に後者の方の場合に、以下を読んでみて欲しいです。

共感的理解

コーチングや、カウンセリングといったコミュニケーションのあり方においてもっとも大事なのは、「傾聴」です。

そして、「傾聴」するにあたり大事なのは、相手の言うことを否定せずに受け入れ、共感的理解を示しながら聞いていくことです。

ここでいう共感的理解とは、相手の言うことに同意し、同調することではありません。

自分とは異なる価値観に基づく発言であっても、「あなたはそう思うんですね」という感覚で、自分と違う価値観を否定せず、受け止めるということです。

自分には理解できないその人の言動に遭遇した時、「なるほど、そういう反応になるんだ…」と客観的に観察するような感じです。

こうやって、他者の言動をある意味ニュートラルに見ていくと、今まで(自分が勝手に)その人のダメと思っていたところが、場面によってはその人の強みであることに気づけるようになると思います。

すると、それに伴いどんなことが起こり得るかと言えば、今度は自分自身に対しても自分のダメだと思っていたことが、実はそうでもなくて、場面によっては強みとして発揮されているということに気づけるようになると思います。

自分の強みに意識を向けることで他者の強みに意識が向き、その逆もまたしかり。

だから、どちらからやっても良いし、どちらともやれば尚良いのです。

いきなり強みに目を向けるのではなく、ニュートラルに観察してみる

自分からやるにしろ、他者からやるにしろ、そのコツは、いきなりその人の強みを探そうとするのではなく、むしろ自分が受け入れ拒否をしていて弱みだと思っていたことを「本当にそうだろうか?」とニュートラルな目線で観察してみることです。

それが上で書いた共感的理解にもつながります。

そうやって、まずは評価を交えずに見ていけば、弱みの裏返しの強みにも素直に目が向くようになると思います。


では、次回もお楽しみに!

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